2009.02.24
Debris Linux 1.0.4.をインストールし日本語化してみる
ということで、DistroFreakさんの記事を見ていたら、「Ubuntuベースのディストリビューション」で「目指すところはシンプルで軽量、なおかつフル機能のディストリビューション」とあるじゃないですか。で、「Puppy Linuxの強力なライバルに成長してくれることを期待」ということであれば、これは見逃すわけにはいかんだろうとういことで、インストールし日本語化してみました。
■Debris Linux
http://debrislinux.org/
ということで、コンセプトはまんまEcoLinuxなわけですが、ベクトルが若干違うようです。30°くらいでしょうか。
最新のStable(安定版)のリリースノートは
http://debrislinux.org/index.php?page=19
こんなんなってます。
要するに、EcoLinuxは、最低限のグラフィカルなシステム設定環境とウェブ環境を用意してそれぞれの用途に応じて必要なものを作り上げるベースに徹しているのに対して、Debrisは最低限とまではいかないけど、とりあえずひととおり一般的な利用でソコソコ使えるようには用意しておいて、あとはそれぞれ必要に応じてubuntuリポジトリを利用してどうぞってことになりますかね。
で、日本語化です。まんまLinuxMintなんかのubuntu派生ディストリと同じです。簡単です。デフォルトのエディターがLeafpadになっているので注意。
1)ソースリストにubuntu-jaのリポジトリを追記
sudo leafpad /etc/apt/sources.list
でソースリストを開き、その最終行あたりに「##ubuntu-ja」などと自分で把握しやすいよう補足説明を書いてその下に
deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja gutsy/
deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja gutsy-ja/
の二行を追記
2)アップデート
sudo apt-get update
3)キーリングの取得
sudo apt-get install ubuntu-ja-keyring
4)日本語化ファイルのインストール
sudo apt-get install ubuntu-desktop-ja
5)再起動
ただ再起動するのではなく、ログイン画面で「Language」を「Japanese」に指定して起動すると、ロケールも自動的に日本語にしてくれる。
以上です。
タスクバー(パネル)を上に移動してますが、日本語化直後のデスクトップはこんな感じです。

ubuntuがちょっと嫌になったバージョンであるGutsyがベースということで、ちょっと不安だったんですが、嫌になりかけたげいいん(←なぜか変換できない)である、起動スプラッシュ画面で特定の解像度以下だと表示できなくなる嫌がらせはちゃんと回避されているようですので、ご安心を。
自分の環境を作るのに、フル機能でアプリ満載から無用なものを削って行くのか、それとも最低限な環境から必要なものをプラスして行くのか、どちらがベストな方法なのかの答えは持っていませんが、個人的には後者が好きなので(初心者には無用であるものの判断が難しいから最初から必要なものの選別がされているとありがたい)EcoLinuxと並んで好きなディストリのひとつになりそうです。
ubuntu派生であることにこだわるなら、xfceデスクトップが好きな人はEcoLinux、あくまでもデスクトップ機能はハイソなGNOMEがいいよって人はDebrisという感じにいける気がします。
ただし、やはり軽いとは言ってもGNOMEですからxfceよりは若干モッサリです。誤差程度ですけど。

ちなみに、起動段階で消費しているリソースは100MB程度ですからEcoLinuxと同等です。
今回、CPU:700MHzでRAM:386MBというノートでHDDの交換がてら実験したんですが、まったく不満は感じませんでした。あとは好みの問題ですね。GNOMEがどうしても使いたいけどメモリが1GB積めないようなマシンを使っている人にはオヌヌメ。
ちなみに、デスクトップ環境がGNOMEですからファイルブラウザはnautilusなわけで、何も設定しないでsambaが使えるので複数パソコンでファイル共有したい人にも便利かと思います。ネットワークアイコンをクリックするだけで他のパソコンの共有フォルダをいきなり利用できます。
ただ、Puppyの軽快さとはあきらかに種類が違うと感じますし、ベクトルも違う気がします。
※2009/02/25追記
このバージョン以降のロケールの変更は、ログイン画面には表示されないのですが、ログイン画面でF10キーを押下すると隠しメニューでLanguage変更が出てきます。
※2009/02/26追記
日本語化の順番間違い。
2)アップデートは3)キーリングの取得をしてから。
mika-j
はじめまして。こんばんは。
F10情報ありがとうございます。
がばって、ロケールを入れたはいいものの、
LANGを変更する方法が分からなくて参っていました。
F10ってgdmでは割と常識なんでしょうかね?
日本語化はubuntu-jaの成果物を使った方が楽ですね。
今、 記事の方法で日本語環境を入れて
Debrisから書いています。
# 浮いているSCSIドライブに入れたいけど、
# SCSIモジュールは入っていなさそうなので、
# まだまだ、先は長そうです。(^^;
F10情報ありがとうございます。
がばって、ロケールを入れたはいいものの、
LANGを変更する方法が分からなくて参っていました。
F10ってgdmでは割と常識なんでしょうかね?
日本語化はubuntu-jaの成果物を使った方が楽ですね。
今、 記事の方法で日本語環境を入れて
Debrisから書いています。
# 浮いているSCSIドライブに入れたいけど、
# SCSIモジュールは入っていなさそうなので、
# まだまだ、先は長そうです。(^^;
2009/02/25 Wed 22:18 URL [ Edit ]
名無しの巨乳
FMV-6100MG2ではDebris linuxはたちあがりませんでした。xで失敗している。Puppy Linuxでこのように書き込んでいる。立ち上げの方法がわかるひといます?
2009/04/13 Mon 01:46 URL [ Edit ]
nikonikopan
チップセットがintel 830MGだからですが、puppy linuxの日本語フォーラムの初心者のヘルプにおいて「Xorgのvideo driver "intel"の不具合について」に解決法が示されています。
2010/08/20 Fri 14:37 URL [ Edit ]
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